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教職実践

教員一覧

Pick Up!

教授 若木常佳

氏名 若木 常佳(わかき つねか)
所属 教職実践研究ユニット
出身地  広島県
最終学歴 広島大学大学院
教育学研究科博士課程後期
文化教育開発専攻 修了
取得学位  教育学博士
本学着任  2009年

学校の在り方の転換を夢見て
これからは学校が社会を変えていくという意志と意識の転換が必要

専門の研究テーマについて

研究テーマは2つあり、1つは国語科教育の話し合うことについて。もう一つは、教師教育、リフレクションについてです。
国語科教育の話し合うことについては、話し合うことについての指導の不足、特に話し合う時に求められる思考が指導されていないことを踏まえ、思考の指導のために分析や教材開発をしています。
教師教育、リフレクションについては、教師として「あるべき」を外側から押しつけられるのではなく、それぞれが教育についての考えを持ち、その人の個性を生かし合いながら生きることができる教師ということを考えようとしています。

大学教員に進むことになったきっかけについて

修了時に院生に配布するチョコレートの写真『トラとしまうまを意識して』
直接のきっかけは記憶にありませんが、以前、中学校の国語の教師をしていたときに、「思考過程がわからないままなのに、教えるなんてできない」と思いました。それで中学校教師をしながら、地元の広島大学の博士課程に入学することにしました。両立できるかなと思いましたが、恩師や当時の院生仲間、もちろん家族にも支えていただきました。
博士課程は3年ですが、博士課程に入学した時、ちょうど中学1年生を担当することになったので、「みんなで一緒に卒業しよう」と当時の担当した生徒たちに、話したことがあります。彼らに研究内容を説明して、「実験」に付き合ってもらったこともありました。その博士課程の3年間がとっても楽しく、こんな楽しいことが3年で終わるのは残念だなと思い、それで研究者という道もあるなと考え、公募のあった大阪の大学に応募しました。その後、もう少し、教師教育を本格的に考えたいと思いましたし、教師が専門職として育つ過程に惹かれたので、本学の教職大学院に応募することにしました。

研究成果の教育への還元について

研究内容は論文や著書にしています。それも教育への還元だと思います。
国語科教育の話し合うことの研究を通して捉えた能力分析の重要性や児童?生徒の思考の支援については、「学習の手引き」の作成の仕方、あるいは、児童?生徒が自分で学習を選択できる評価と学習の展開など、教科教育の指導に反映しています。
教師教育、リフレクションの研究を通して捉えたことについては、主として「授業分析?リフレクションの理論と実践」という教職大学院の授業科目や、実習の指導に反映しています。教師のリフレクションの促進と阻害の要因を解明したり、リフレクションへの志向性の形成を促すカリキュラムの開発を研究したりしていますが、そこで捉えたことを授業に反映させています。

こだわりの物?考え方?モットーについて

私は、“あるべき”を押し付けられることが一番苦手です。その人がその人らしく生きること、そのために教育はあると思います。モットーと言われると、それが該当するかどうかわかりませんが、「シマウマとトラ」の往還、「頑張らないで楽しむ」です。

福岡教育大学で学ぶ学生に一言

もっと弾けるというか、素直に受け取るだけではなく、大学?大学院での授業では、「それってどう?」「本当?」と検討したり、学生?院生相互にもっと対話して、いろいろ刺激を受けあえばいいなあと思います。
これまで年に一度、学部生と院生のコラボ授業をしていましたが、今年度から学部生対象のリフレクションの授業も始めました。よろしければ、ぜひどうぞ。

学生から見た先生の魅力について

若木先生は、対話が大好きで常に考えるきっかけをくださる先生です。どのような考えであってもまずは理解しようとしてくださり、否定せずに聞いてくださいます。また、お茶目な一面もあり、若木先生の笑顔は私たち学生の心をほぐしてくれます。そのような若木先生のお人柄を心の拠り所としている学生は多いです。
若木先生と一緒に学んでいる院生たち

教授 坂井清隆

氏名 坂井 清隆(さかい きよたか)
所属 教職実践研究ユニット
出身地  佐賀県
最終学歴 西南学院大学大学院
人間科学研究科
博士課程修了
取得学位  博士(人間科学)
本学着任  2017年

誠実であれ—感謝と反省—

専門の研究テーマについて

マレーシアでの国際学会発表
専門は、教育方法学です。その中でも、特に質的研究、質的な授業分析(授業研究)に取り組んできました。大学院では、初等教育におけるシティズンシップ教育の実践研究を行いました。現在は、様々な教科の授業実践を対象に質的な授業分析を試み、授業の特徴を明らかにしたり、先生方の授業改善のサポートをしたりしています。最近の研究関心事は、教師教育(PCK論)や学習のための評価論(形成的アセスメント)などです。

大学教員に進むことになったきっかけについて

① 公立学校教諭時代の実践の理論を深めたかったこと
② 佐賀県の小学校教諭時代に教育実習生を担当したこと
③ 私立学校教諭時代に若手の先生方と学ぶ機会を得たこと
①は、研究として自分の実践を捉え直していきたいということ、また②③は、教員養成及び育成に関わりたいという思いをもったことが大きなきっかけです。長く教育現場にいましたので、「教室の内側を知る」大学教員として、これからも頑張りたいと思っています。
 

研究成果の教育への還元について

校内研修での指導助言
おかげさまで、現在たくさんの学校の校内研修に関わらせてもらっており、特に授業を参観させていただく機会に恵まれています。その中で、私ができることは参観した授業の特徴や今後の可能性を、具体的な学習者の姿、先生方の姿で語ることです。授業という営みは、再現不可能性、一回性、文脈性に特徴づけられます。まさに学習者の学びを「質的」に捉えて、明示することが必要になります。これからも授業参観?授業研究会を通して、先生方と共に授業の事実から学び得たことをもとに授業改善の支援をしていきたいと思っています。

こだわりの物?考え?モットーについて

「誠実であれー感謝と反省—」とは、「私自身が誠実なので、真似してね」ということではなく、自分自身が誠実でありたい…という願いを込めたものです。これまでの人生で何度となく失敗をしてきました。自分でも嫌になるぐらい…。その度に、家族も含め色々な方々にご迷惑をおかけしてきました。それでも、見捨てられることなく、また支え、励まされ、今ここに自分がいます。「してあげたことは忘れ、してもらったことは忘れるな」という言葉がありますが、これからも感謝と反省を忘れずに、同じ失敗は(できるだけ)くり返さないようにしたいと思っています。

福岡教育大学で学ぶ学生に一言

「教育現場に出る前に教職大学院でさらに学んでみませんか!」
仕事柄、大学院修了生の方(教育現場の先生)にヒアリングをする機会があります。その中で一番出てくる言葉が「教職大学院に行って人生が変わりました」というものです。変わった理由は人それぞれですが、大きな刺激を受けられたことは間違いないようです。ぜひ、皆さんもその刺激を受けて、クリエイティブかつユニークな教育活動に取り組む資質?能力を身につけませんか。
 

学生から見た先生の魅力について

坂井ゼミの皆さんと大島学園訪問
坂井先生は私たちゼミ生のことを「よく」見てくれます。いつも私たちのキャラクターに合わせて課題演習でつまずいている部分に寄り添った助言をくれます。ゼミ生がわかりやすいように,ピアノに当てはめたネタ,時には野球と,ゼミに限らず趣味や特技に触れながら指導を工夫してくれます。教育方法学について「質的研究」の視点からアプローチされており,私たちゼミ生が目指す子ども視点の授業考察を,坂井先生自身が率先して実践されており,その姿を見て私たちも大きく成長できました。
新保 和典(にいぼ かずのり)さん(教育学研究科教職実践専攻)

教授 有元康一

氏名 有元 康一(ありもと こういち)
所属 教職実践研究ユニット
出身地 愛知県
最終学歴 兵庫教育大学大学院
連合学校教育学研究科
博士課程
取得学位 博士(学校教育学)
本学着任 2021年

自分を信じて好きなことを続けて欲しい
その姿勢はあなたの魅力となって必ず生徒に伝わります

専門の研究テーマについて

周南子ども発達相談センター研修会(山口県)の様子
大学院では格子の数学とその数学教育への応用について考察しました。修了後は、今までの教師経験、取り組んだ研究内容や研究過程で身につけた数学の考え方を生かして、算数?数学科教育の研究に従事しています。例えば「主体的?対話的で深い学び」を展開できるような教材開発や数学史、数学ソフトウェアの教育的利用等を研究テーマとしています。

大学教員に進むことになったきっかけについて

2年次「小専算数」での学び(対角線の本数)
大学院修士課程を修了後、公立の特別支援学校や中学、高校に15年間勤務しました。その頃、教師として教材研究を行うなかで、以前の研究テーマについて掘り下げたい気持ちが強くなり、在職のまま博士課程に進学しました。再び研究に従事するなかで、数学の新しい結果を見い出したときの、何ものにも代えがたいほどの喜びを感じることができました。そのようななか、恩師から「大学教員を目指してみては」と声をかけていただいたことがきっかけです。

研究成果の教育への還元について

「大学生によるまちの課題解決プロジェクト」における動画作成時の様子
2021年度は、佐賀県の高校へ出向いて、ヘロン三角形に潜む数理について高校生に講演をさせていただきました。同校の校内研究にも関わらせていただいています。また、山口県で開催された、教師や保育?福祉関係者への研修会では、障がいのある子どもへの算数?数学の学習支援のあり方について講演をさせていただきました。他には、研究室所属のゼミ生と、宗像市「大学生の力によるまちの課題解決プロジェクト」に参画し、算数や数学の魅力を小学生から社会人までに発信するために、冊子体とDVDを作成し、市内の全小?中?高等学校およびコミュニティセンターに配付させていただきました。

こだわりの物?考え方?モットーについて

私は高校生の頃、数学の成績はどちらかというと良いほうではありませんでした。大学では、教育学部の数学専攻に在学し、授業内容が分からないことが多く、卒業後は他の道に進もうとしていました。しかし4年生になり「何とか分かるようになりたい」という気持ちを捨てきれずに大学院に進学しました。その後も何度か、諦めようとしたのですが諦めきれずの繰り返しでした。ところが、ある時から少しずつ分かるようになり、数学の魅力を感じずにはいられませんでした。「時間がかかっても、自分を信じて続ければ大きな力になる」???これが私のモットーです。もちろん支えてくださった周囲や家族への感謝を忘れてはなりません。

福岡教育大学で学ぶ学生に一言

初等教育教員養成課程のみなさんとは「小専算数」の授業で一緒に学んでいます。毎回の授業を楽しみにしています。いつでも、教職大学院棟にある私の研究室にいらっしゃってください。そして、みなさんの教職大学院への進学を心よりお待ちしています。未来の教師を精一杯支援します!

学生から見た先生の魅力について

有元ゼミのメンバー
有元先生は、とても優しく、いつどんな時でも穏やかな雰囲気の先生です。ゼミの時には、1人1人の研究に対して真剣に向き合い、様々な視点からのアドバイスをくださります。また、算数?数学に関しての知識が豊富で色々な話を教えてくださるので、私たちゼミ生は楽しく有意義なゼミの時間を過ごすことができています。
林 瑞樹(はやし みずき)さん
(教育学研究科教職実践専攻)